現役エージェントに聞いたSNS集客のメリット・デメリット!

お世話になっております!SHERPA事務局の小笠原です。
日頃からエージェントとしてご活動していただき、ありがとうございます。

いきなりですが、皆さんに質問です!
今までお引越しを考えた際に、どのようにお部屋探しをしていましたか??

多くの方がSUUMOやHOME’Sなどの物件情報サイトで希望の物件はないか探したり、直接不動産会社に行って条件に会う物件を探してもらったりしていたのではないかと思います。

しかし、ここ最近は上記以外にも、お部屋探しの方法が増えてきています。
その一つがSNSでのお部屋探しです!

ネット不動産賃貸サービス「OHEYAGO(オヘヤゴー)」を運営するイタンジ株式会社が実施した調査では、全国のZ世代(18歳〜26歳)の引っ越しをした約67%が「SNSから部屋探し経験あり」という調査結果が出るほど(※1)、お部屋探しの方法としてSNSが利用されてきています。

このトレンドに乗じて、エージェントさんの中にもSNSを活用して集客をしようと考えている方は多くいるかと思います。
しかし、期待して無計画にSNSでの集客をしても、効果が出ないことがほとんどです。

そこで、実際に自分の集客方法としてSNSを取り入れるのかどうかを判断していただくための参考として、本記事では現役エージェントさんから聞いたSNSを使った集客方法のメリット・デメリットをご紹介いたします!

目次

【エージェント事例①】

<エージェントの基本情報>
名前:渡辺珠央
年代:20代
使用するSNS:Instagram、TikTok
月の平均お問い合わせ数:10人前後
月の平均成約数:1~2件

Q1.どのようにSNSで集客をされていますか?

InstagramとTikTokで内見動画を発信して、集客をしています!
内見する物件の選定から撮影、編集まで全て自分で行っています。動画には顔出しはしないで、ナレーションと音楽のみです。

Q2.SNS集客のメリットを教えてください!

①投稿に来たコメントやDMから見込み顧客を獲得できる。

たとえ直近で引越しをする予定がない人でも、投稿に対してコメントやDMをしてくれた人には希望物件の条件や引越し予定日をヒアリングすることで見込み顧客として管理をしています。そして、定期的に物件情報を送ったり近況について連絡をしたりすることで、引越し時に自分を選んでもらえるような関係性づくりを欠かさずしています。

②コメント数や保存数で、顧客がどのような物件を好んでいるのかがわかる。

多くの内見動画を投稿する中で、コメント数や保存数が多いものは顧客が好んでいる物件になります。そこで、反応の多かった物件に類似した物件を投稿することで、問い合わせ件数を増やして多くのお客様を獲得することができます。

Q3.SNS集客のデメリットとその改善点を教えてください!

①物件選定から編集までに丸1日かかる

再生回数を伸ばせるような面白い間取りの物件や女性が好むような安くて綺麗な物件を探すにはどうしても時間がかかってしまいます。そのため、1回の投稿には丸一日かかることもよくあります。

そこで、株式会社アーキテクト・ディベロッパーの賃貸住宅シリーズ「 LivLi 」が安くて綺麗な物件を多く取り扱っているので、物件探しの際には参考にしています。
ただ、 LivLiの物件は木造で壁が薄いとの評判があるため、アカウントの認知度向上をしたい時だけに制限して、投稿するように気をつけています。

即時のレスポンスをしないと連絡が返ってこない。

SNSで物件を探している人は、複数の類似SNSアカウントに問い合わせをしている可能性が高いです。そのため、すぐに返信をしないと連絡が返ってこないことがあります。

そのため、即時に連絡を返すことができるように、DM・コメントの通知ON設定と問い合わせは全てLINEに連絡が来るように仕組み化をして返信スピードを早める努力をしています。(それでも、連絡が返ってこないこはありますが….。)

【エージェント事例②

<エージェントの基本情報>
名前:西山侑斗
年代:20代
活動エリア:北陸地方
使用するSNS:Instagram
月の平均お問い合わせ数:20人前後
月の平均成約数:6人~8人

Q1.どのようにSNSで集客をされていますか?

Instagramで内見動画を発信して、集客をしています!
内見する物件の選定から撮影、編集を行っています。動画には顔出しもしています。

Q2.SNS集客のメリットを教えてください!

①集客の窓口が広いので、紹介よりも周知できる母数が多い

SNS集客の最も大きいメリットは、引越しを検討している不特定多数の人に周知ができることです。
そのため、地道に友人や知人に声掛けをするよりも、1回の投稿で多くの人に集客のアプローチができるのはかなりのアドバンテージです。

Q3.SNS集客のデメリットとその改善点を教えてください!

①問い合わせから成約までつながる割合が低い。

SNSは顧客が目に見えないために、知人や友人からの紹介に比べて問い合わせから成約までの割合が低いです。
そこで、メッセージだけのやり取りだけでなく。問い合わせがあった際はzoomを繋げて、顔が見える状態で希望物件や引越し予定日等のヒアリングをするようにしています。オンラインでも顧客と顔を合わせるだけで、信頼にもつながり成約の割合は改善されます。

内見動画のSNSアカウントが増えてきている

内見動画によって集客をしている不動産会社や不動産エージェントが増えているので、細かな改善や定期的な発信によって少しでも目に留まるように工夫をしています。

例えば、同じ動画でも見てもらいたい人の属性に合わせてサムネイルのフォントや言い回し、投稿時間等を変えてみて、どの動画が再生回数や問い合わせが多いかをチェックして、最適な投稿になるように改善をしています。

他にも、私のSNSでは女性の問い合わせが多い傾向があったので、独立洗面台付きや築浅の物件や間取りの広い同棲向けの物件をメインで投稿しています。そして、それらの物件にあったBGMや効果音、テロップもこだわることで、他のSNSとは差別化をしています。

まとめ

お部屋探しにSNSが利用されるようになり、SNSが集客の効果的な方法の一つになってきています。

一方で、内見動画を発信するSNSの数は年々増加しており差別化が難しいことと、投稿までに時間がかかることから、上手く集客が見込めないこともあります。

ぜひ現役エージェントさんの経験から、ご自身のエージェントの活動スタイルがSNS集客に合っているのかを判断してから、始めてみてください!

出典・参考
(※1)Z世代、約67%がSNSから部屋探し経験あり!Googleマップ・インスタで周辺情報検索も
Z世代の部屋探しに関する調査(OHEYAGO調べ)からhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000208.000014691.html

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この記事を書いた人

石川 倉三 石川 倉三 SHERPA代表

不動産エージェントサポート「SHERPA」代表。「SHERPA」は、世界最高峰エベレストの案内人の呼び名。「不動産エージェント」という新しい世界に挑戦する人材および、エージェントを求める人の“案内人”になることを目指す。

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